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すぐ近くに川があって,毎年カルガモの子育てが見られるのだが,マガモ,コガモ,シラサギ,アオサギ,ゴイサギ,オシドリ,カワウなんかも来る。数年前からカワセミも見られるようになった。 数的に一番多いのはカルガモで,これは毎年さしたる増減はない。マガモ,コガモ,オシドリは見る年と見ない年がある。 マガモはつがいでいることが多いのだが,カモってのは案外貞操観念が薄いらしく,カルガモとマガモのハーフが時々生まれている。これが悲劇の主人公である。 カルガモは雄と雌の見分けが難しい。つまり画一的な姿をしている。くちばしは黒っぽくて,先端だけ黄色いのが特徴。 ひきかえマガモは,多くの鳥類に見られるように,雄が美しく,雌が地味。雌はカルガモに似ている。雄は「青首」とも呼ばれるように,頭部から首にかけて鮮やかな青緑で,くちばし全体が黄色い。 さて,この2種の交雑によって生まれたものがどういう姿をしているかというと,父方と母方からいろいろなパーツが寄せ集まった姿になる。 ほとんどカルガモと見分けがつかないようなのもいるが,なぜかくちばしの色だけが全体に黄色い。ひょっとすると,くちばしの黄色は優性遺伝なのだろうか。それとも,あれは雄にだけ出てくるものなのか。性別までは判らないが,首は青くないのにくちばしが黄色いので,一瞬,別種のカモかと思ってしまう。 この奇妙な姿はカルガモにとっても奇妙に映るらしく,くちばしだけが全体に黄色いやつは,カルガモの群れに近づこうとすると激しく排斥される。もしかすると,もとは兄弟で,ただ一緒にいたいだけなのかもしれないのに,つっつかれ,追い立てられて,のけ者にされている。気の毒で見ていられない。 マガモの雄を受け入れているくせに,なぜくちばしだけが黄色いとあれほどに排除するのか。カルガモの心理が解らない。 今日も1羽で石の上にいるのを見た。カルガモの群れは遠く離れたところにいた。 |
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